大阪市東住吉 動物病院 フジタどうぶつ病院 大切なペットの病気や予防接種など、お気軽に相談下さい。

TEL.06-6699-1155 休診日 毎週水曜日
会員登録はこちら
猫の紐状異物の誤嚥

トップ > お知らせ > 猫の紐状異物の誤嚥

猫の紐状異物の誤嚥

2015.12.31

今年もあと1日となりました。当院も申し訳ございませんが、12月30日から1月3日までの間、休診とさせていただきます。ご了承のほどお願いいたします。

さて、今年最後と思われます投稿をさせていただきます。

猫の紐状異物の誤嚥についてです。突然、ある日を境に食欲がなくなり、水を飲むたびに嘔吐してしまう、ということで来院されました。お腹を触った時に少し痛がるような仕草をしたので、誤嚥を疑いましたが、飼い主さんは「考えにくい。」ということでした。ですが、口腔内を観察してみますと、奥歯に紐のようなものが絡んでいるのが認められました。紐状異物の誤嚥の可能性が考えられましたので、バリウム検査をしました。その結果が下の写真です。

image

image

バリウムを飲ませた直後の写真ですが、矢印で示していますように食道にバリウムが残っています。これは紐状異物が食道にあることを示しています。その後4時間まで撮影しました。その結果が下の写真です。小腸まで達したバリウムは小腸の変形を示しています。これは紐状異物が小腸まで達していることを示しています。

image

image

こうなってしまうと、開腹して腸を切開し紐を切断しながら取り除くしかありません。実際、診察のその日の夜に緊急手術することになりました。その様子が下の写真です。

image

 

手術前に奥歯に絡まっていた紐を外しました。この紐は食道に続いていました。

image

小腸内に紐状異物があるため腸が寄りアコーディオン状になっています。1箇所だけを切開して引っ張り出すといいように思いますが、抵抗が強すぎて無理に引っ張ると腸が裂けてしまいます。今回の場合は胃を1箇所、腸を4箇所切開し、紐を取り除きました。

image

image

 

image

 

かなり大変な手術になってしまいました。一番下の写真が取り出した紐です。手術後は徐々に食欲が回復し、3日後には退院できました。

 

飼い主さんによりますと、この猫ちゃんは普段よく紐付きのおもちゃで遊んでいたそうです。一人で遊んでいるうちに紐だけを食べてしまったようです。紐付きのおもちゃは猫ちゃん用によく売られていますが、必ず飼い主さんと一緒にいる時に遊ばせましょう。一人で遊んでいる時には何があるかわかりませんので。