猫ちゃんの腸閉塞

query_builder 2017/09/16
症例報告
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こ んばんは、フジタどうぶつ病院です。

診察がかなり忙しくて久々の症例報告になってしまいました。少し涼しくなり診察が落ち着いてきたので、これからは溜まった症例をどんどん報告させていただきます。

今回は、猫ちゃんの異物による腸閉塞です。症例の猫ちゃんは2歳の雄(去勢済)で、ある日食欲がなく、吐くということで来院されました。普段から紐や靴などを噛んで遊んでいるということだったので、レントゲンを撮りました。それが下の写真です。見た限りは特に異常は見当たりませんでした。

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診察初日は点滴をし、その当日の絶食絶水を指示し、その日は自宅で様子を見ていただきました。しかしその次の日、嘔吐は治まらず吐き続けているということで来られました。そこで、異物がないかバリウム検査を行いました。その結果が下の写真です。

投与15分後

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投与60分後

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バリウムを投与後、15分も60分も同じところ(矢印)でストップして全く流れていないことがわかります。異物による通過障害が考えられたので、当日緊急手術となりました。その様子が下の写真です。

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小腸を切開し右の写真の紐状のものを取り出して縫合しました。

この後、3日間入院して点滴した後、食欲が出てきて嘔吐もなかったので、退院としました。

これまでにも症例報告してきましたが、猫ちゃんは遊んでいるうちに興奮してきて、思わずおもちゃなどを飲み込んで詰まってしまうことはよくありますので、一人でおもちゃ遊びをさせないように、飲み込みそうなものを放置しないように気を付けてください。

 

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